初めて転勤を命じられて
単身赴任を決めた時の不安は
忘れられません。
特に家族のこと。
単身赴任中は寂しさはコチラから
そして、赴任先の職場で
しっかりやっていけるのか。
または、これからの出世にどう響くのか。。。
と、不安なことがいっぱいあります。
その数ある不安の中でも
赴任先で住む場所(賃貸物件)は、
最重要事項です。
しかも、国内転勤の内示は
企業にもよりますが、
2ヶ月前や1ヵ月前、
酷いときは2週間前になるケースも。
そんな時間がないなかで
初心者が賃貸物件を探すことは
無理難題です。
私も初めての転勤の時は、
賃貸物件を探すのに
大変苦労し失敗もしました。
しかも、何度も失敗しています。
転勤7回の経験と失敗した経験から、
住まい探しのポイントを記事にまとめました。
\この記事はこんな人にオススメ/
・転勤の内示を受けた人
・単身赴任を決めて初めて賃貸物件を探そうとしている人
・賃貸物件とはどのようなものなのかと悩んでいる人
・賃貸物件を探すポイントがわからない人
・住まい探しのための時間がない人
この記事を読むことで、
あなたの「住まい探し」のお手伝いが
できると思っています。
最後には、
「住まい探しのポイントチェックシート」
をご用意しております。是非、ダウンロードしてご活用ください。
家賃(月々かかる費用)と初期費用(契約時に必要な費用)について
賃貸物件の初期費用
単身赴任であれば、賃貸物件に関わる初期費用を負担してくれる企業も多いと思います。しかし、企業によっては妥当な費用で契約することを求められるケースも出てきます。
賃貸契約の初期費用には、敷金や礼金を含めると8つほどの費用が必要です。
賃貸物件にかかる初期費用内と目安
項目 | 内容 | 費用目安 (相場) |
---|---|---|
敷金 | 敷金は、家賃の滞納や退去時の修繕費用に備えて大家さんに担保として預けるお金です。 原則として退去時に原状回復費用などが精算され、余ったお金は返金されます。 | 家賃の1~2ヶ月分程度 |
礼金 | 大家さんへの「お礼」として支払う費用です。地域差が大きい費用でもあります。 敷金とは違い退去時の返金はありません。 | 家賃の1~2ヶ月分程度 |
日割り家賃 | 賃貸契約が月の途中から始まる場合、当月分の家賃を日割りにして支払うものです。 | 月の途中から入居する場合の入居日数分 |
前家賃 | 賃貸契約が始まる入居月の翌月分の家賃を賃貸契約時に支払います。 | 家賃の1ヶ月分 |
仲介手数料 | 賃貸契約が成立すると発生する費用で、物件を仲介した不動産会社に対して支払う手数料です。 | 0.5~1ヶ月分の家賃の金額+消費税 |
火災保険料 | 万が一に備えて火災保険に加入することが必要です。 契約期間は2年間が一般的で、2年分の保険料をまとめて支払います。 任意加入の物件もあります。 | 2年契約で、単身向け1.5万円 (ファミリー向け2万円程度) |
鍵交換費用 | 入居時に鍵を新品に交換するための費用です。 | 一般的に1~2万円程度 |
保証料 | 家賃保証会社を利用するために必要となる費用です。 家賃保証会社は入居者が家賃を滞納した場合に家賃を立替払えするなど、さまざまな保証をしてくれます。 | 1~2年契約で「家賃+管理費・共益費」の0.5~1ヶ月分程度 |
その他 | 管理費・共益費、部屋の消毒費用などが必要になる場合があります。 | 家賃の5~10%ほど |
敷金礼金をケチったおかげで失敗した例
初期費用を考えるよりも賃貸物件の設備から絞っていく方が圧倒的に賢明だと思います。
賃貸物件の月々の費用
単身赴任の賃貸物件にかかる月々の費用は、企業が全て支払ってくれるところは少ないと思います。そんな私は、<家賃><管理費・共益費><駐車場料金>すべて足した分の約30%を社宅費として月々の給料から引かれています。
<家賃>
賃貸物件の使用者から貸主に支払われる賃貸料金のことです。「家賃」と呼びます。基本的には契約中に金額が変動することはありません。しかし更新のタイミングで値上げ通告をされることもあります。
<管理費・共益費>
共用部分の維持・管理を行ったり、セキュリティを確保したりするために使われる費用のことです。
<駐車場利用料>
家賃と別に駐車場代金がかかる場合がほとんどです。
月々の費用をケチると生活に支障が。。。家賃が安くなる理由
相場よりも家賃が安い物件は、何かしらの理由を抱えています。その理由を知らないで契約を急いでしまうと、あとで後悔する可能性があります。
忘れてはいけない設備の確認【コレだけはチェックする9項目】
バス、トイレ、洗面台の水回り
ユニットバスは聞いたことがありますか? ユニットバスと聞くと、バスもトイレも洗面台も一緒になっているものを想像されますが、実は、浴室だけが独立したものもユニットバスと言います。ユニットバスの種類は以下の通りです。
<1点ユニットバス>:浴室だけが独立したタイプ
<2点ユニットバス>:浴室内に洗面台もあるタイプ
<3点ユニットバス>:浴室内に洗面台とトイレがあるタイプ
築年数が新しい賃貸物件では、主流になりつつある「浴室とトイレと洗面台が別々」の物件が多いですが、特にこだわりがない人は「2点、3点ユニットバス」にする選択肢もあります。では、ユニットバスの メリット・デメリットについて解説します。
<メリット>
・個室の空間が確保できて落ち着く
・浴室で気を遣わずシャワーを浴びられる
・トイレットペーパーなどの必要物の保管スペースを確保できる
・臭いが気にならない
<デメリット>
・毎日過ごす部屋が狭くなる
・家賃が高くなる傾向にある
<メリット>
・1か所に集まっているため掃除が容易
・毎日過ごす部屋が広くなる
・比較的、家賃が安くなる
<デメリット>
・お風呂やトイレで落ち着かない
・気を遣ってシャワーを浴びなければならない(床が濡れる)
・トイレットペーパーなどの必要物の保管スペースがない(濡れてしまう)
・洗面台まわりにコンセントがないことがある
出張で泊まるビジネスホテルの3点ユニットバスをイメージしてください。狭く気を遣ってシャワーを浴びる。その後、歯磨きするために洗面台に立つと足が濡れることが、嫌じゃありませんか?
私は、バス・トイレ・洗面台が独立した物件一択です。会社の負担額を確認して検討することが必要です。
キッチン、コンロ
私の場合、生活費を30,000円にする目標があるため、自炊をしています。自炊をして節約するためには、キッチンの広さは重要なポイントです。キッチンの広さやシンクの大きさ、コンロの種類、コンロの数など、キッチンの環境を確認します。
自炊をするなら最低2口コンロが必要です。同時進行で効率良く調理を進めることができます。時短にも繋がります。
居住スペースの広さや間取り、独立したスペースとなるか
毎日過ごす居住スペースは、自分の運ぶ荷物、家具の量をイメージして選びます。コンセントや窓の位置を確認し家具の配置もイメージしましょう。内見時には間取り図に書き込めるよう筆記用具などを持参し、写真を撮り、メジャーを持参することをオススメします。
また、単身赴任生活が終了する日も考えて、ベッド、机、カーテンはレンタル家具で揃えることをオススメします。初期費用を抑えられ、引っ越しする場合の処分費用を抑えられます。
私の会社では引っ越し費用は全額負担してくれますが、購入した家具の処分費用は自費になります。家にも置くスペースはありませんし。
居住スペースと玄関の間に扉がある物件をオススメします。居住スペースを独立させることでエアコンの効きも変わってくるため、電気代の節約になります。
参考です。私の今の居住スペースは7帖で、ベッド、机があり十分なスペースを確保できています。6帖でも十分かな、と思っています。上の写真が私の居住スペース7帖です。
収納場所や収納量
収納量が多い物件を探すことで、タンスなどの収納家具が必要なくなり節約となります。単身赴任の為に購入した収納家具は、単身赴任が終了し家に持ち帰ると置くスペースに困ります。処分する時の手間やコストも増えます。
私の場合、収納家具は処分に困るため購入しません。そのため収納量が多い物件を探します。クローゼットに引っ越しし終えたダンボールを積み重ね、タンス代わりにしています。どこに何があるのか一目でわかるため時短にもなっています。クローゼットの扉を閉めたら気になりませんよ。上の写真が私のクローゼットです(笑)
インターネット環境
今では当たり前の在宅勤務(テレワーク)。インターネットは今の時代に必要不可欠です。
- 「インターネット対応」というのは、「インターネットに対応している建物」という意味です。 したがって、「インターネット対応」の物件では、プロバイダなどと契約をして月々の支払いをすればインターネットを使えるようになります。
- 「インターネット接続」と記載がある場合、インターネットが部屋のコンセントまできており、ルーターを自分で購入することで月々無料で使用可能なものです。
- プロバイダなど個別に契約をせずにインターネットを利用したい場合は、「インターネット無料」となっている物件を選ぶことをオススメします。
インターネットの環境や接続方法、費用については不動産会社や管理会社に事前に確認したほうがいいでしょう。
内見のときにスマホの電波が入る環境か、しっかり確認してください。
コンセントの位置や数
部屋の中に設置されているコンセントの数が少ないと、 家具・家電の置く場所が限られてしまいます。一人暮らし向けの間取りであれば、テレビを設置する部分に2つ、ベットサイドに2つ、キッチン周辺に4つあれば問題ありません。
最近の賃貸でエアコンが付いていな物件は少ないと思いますがエアコンのコンセントが必要です。家具や家電をどこに配置するのかイメージしながら内見をしましょう。 内見する際、間取り図にコンセントの位置を書き込んでおくと、家具・家電を配置するときに役立ちます。
コンセントの数が足りないときは、個別スイッチ付きの電源タップを使用することで、たこ足配線より安全です。
セキュリティーや防犯
宿泊出張や帰省で部屋を空ける時間が多くなるサラリーマン。セキュリティーや防犯には、一人暮らしの女性よりも気をつけたいものです。空き巣は留守宅を狙われることが大変多く、犯罪統計で第1位です。
私のオススメはオートロック付の物件で2階以上です。単身赴任の場合、特にTVインターホンは必要ないように思います。しかし、物件に防犯カメラが設置してあるだけで空き巣被害が格段に下がるという総計もありますのでバランスを考えながら物件を選んでください。
防犯設備がない賃貸物件に住んでいた時の失敗談ですが、海外出張から帰国した次の日に原付が盗まれていることに気付きました。それからは、防犯カメラがある賃貸物件を探すようにしています。
壁の薄さ、お隣の生活音にもご用心
建物の構造から説明します。柱と壁の作りで「木造(W造)」「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」の4つに分けられます。率直にいうと「RC造」と「SRC造」はマンションに該当します。上下左右の生活音、騒音が気になる人はマンションタイプをおすすめします。
しかし、単身赴任の一人暮らしとなると会社からの規定もあり、マンションに住むことが難しいと思います。そこで私がオススメしたい物件は、大手ハウスメーカーの軽量鉄骨造の物件です。しかも、3階建て6世帯ほどの小規模のアパート。入口と階段が中心にあり、左右の部屋が分けられたタイプの賃貸物件です。隣の部屋の生活音はまったくありません。
初めて賃貸物件を選ぶ際は小規模のアパートを敬遠されがちですが、いろんな目線で探されることをオススメします。ちなみに私の賃貸物件は大和ハウスさんでとても快適です。
窓の数や大きさ、照明器具、エアコンのあるなし
- 窓の数や大きさを知ることで、カーテンを購入するための数やサイズがわかります。引っ越しした後に購入しようと思っていると引っ越し後は大変忙しいので、購入する時間がありません。カーテンのない部屋で引っ越し当日の夜を過ごすことになります。引越し前の事前準備をオススメします。
- 照明器具も備え付けのものがあるのか確認することが必要です。
- エアコンについても照明器具と同じで、備え付けのものがあるのか確認が必要す。そしてクリーニング済なのか確認することをオススメします。
内見時に必ず窓を開けて確認してください。目の前に大きな建物があり日当たりが悪くなっているかもしれません。
共用部分と周辺環境のチェックも忘れないで
共用部分
私の経験ですが、共用部分を見たり感じたりすることで、住人の質や管理会社、大家さんの質が分かります。
・エントランス部分が汚れていないか
・ゴミ置き場が清掃されているか
・郵便受けに郵便物が溜まっていないか
👉コレらは、管理状況の低さの確認と住人のマナーや質をチェックすることができます。
・動物の毛やゴミ、糞尿の臭いはないか
👉コレは、住人のマナーによるもの。マナー違反をしてペットを飼っており躾ができていないケースです。
以前住んでいた賃貸で、動物の糞尿の臭いに悩まされました。本当にガッカリした記憶がありますので要注意です。
周辺環境・周辺施設
忙しいサラリーマンにとって周辺環境で何が近くにあるかは重要です。一人暮らしになった場合をイメージし「自分の暮らしに必要な商業施設」を考えてみてください。
1.スーパー
自炊するなら必ず近くにあると便利です。残業が終わった時間にもやっているかがポイント。
2.コンビニ・ファーストフード店
自炊しない方にとって必須です。
3.図書館
週末の暇な時間に知識のインプット。仕事や副業の調べものをしたい人には必須です。
4.病院など医療施設
とにかく近くに病院がないと嫌。という人は多いようです。
5.郵便局
自分のメイン銀行が近くにない場合や、生活費を郵便局に預けている人は必須です。
6.公園・スポーツ施設
週末に運動不足を解消するための施設が必要です。
7.クリーニング屋
毎日ワイシャツを着るサラリーマンなら必須です。
番外編.騒音の発生源が近くにないか
・線路や高速道路、幹線道路による騒音はないか
・パチンコ店などのアミューズメント店舗がないか
・緊急車両が出入りするようような病院施設や消防所、警察が近くにないか
・治安の良し悪し、夜中に経営するスナックやカラオケのような店舗はないか
私の生活費は30,000円/月です。自炊が絶対条件ですのでスーパーが近くにある物件を選びました。そのスーパーは24時間営業!
最寄り駅や通勤へのアクセス
最寄り駅からアパートまでの徒歩時間も確認したいです。また通勤にアクセスが良いところなのか。物件によっては自転車やバスを使用するケースもあり、バスであれば最寄りのバス停の行き先や本数、自転車であれば駅周辺の駐輪場の場所や料金、アパートの駐輪場の有無も確認してください。
今のアパートの不満な部分は、駐輪場がないことです。それ以外は大変満足しています。
まとめ|100%理想の賃貸物件に出会うことは難しい
サラリーマンの単身赴任先の賃貸物件は短い期間で決定しないといけません。まず部屋探しする際は、この記事を参考に、あなたの希望する条件を書き出します。そして「絶対に必要な条件」と「妥協してもよい条件」に分けて優先順位付けしておくことが必要です。
下の「住まい探しのポイントチェックリスト」を使用して、賃貸物件探しに役立てみててください。
「単身赴任」が決定したけど、何から始めたらいいのか?悩んでいる人は以下の記事を参考にしてみてください。
以上です。