5Sとは無駄を省く改善活動。「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」を解説

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無駄な時間をなくすための「5S」

副業を始めても成果が出ない。。。

そもそも本業が忙しくて
副業に費やす時間がない。。。

仕事から帰っても
暇な時間を作れない。。。

と、悩んでいるあなた。

「5S」を徹底してみたらいかがでしょうか。

5Sを意識することで
会社でも家でも、
無駄な時間を省き、
時短に繋げることができます。。

「5S」は、整理、整頓、清掃、掃除することでしょ。誰にでもできること。勉強しなくてもわかります。しかも、なぜ時短に繋がるのですか?

という人は多いのではないでしょうか。

\この記事はこんな人にオススメ/

・本業の業務が忙しくて自分の時間が作れない人
・作業や業務の効率化をしたいと思っている人
・探し物をしてしまい時間を無駄にしている人
・時短をすることを常に考えている人
・「5S」について詳しく知りたい人
・「5S活動」に取り組んで上手くいかなっかた人
・「5S」で成果が表れなくて悩んでいる人

「5S活動」に取り組まれている人でも「5S」の本当の意味や、なぜ「5S」をやるのか?

それを理解していなければ、取り組むことはできません。

まずは、5Sとは何なのか。その目的とは?いっしょに勉強していきましょう。

この記事を書いた人

「単身赴任guide+」の運営者

  • 国内だけでなく海外も含め7回の転勤を経験
  • 海外赴任の際は単身赴任を選択
  • 現在は国内で単身赴任生活を継続中
  • 「改善活動のプロジェクト」リーダー
▼プロフィール
目次

5S活動の目的は「生産性向上のための業務効率化」

乱雑に物が散らかっているデスク
出典:O-DAN 乱雑になったデスク

5S活動は職場や身の回りの整理整頓や清掃をすること自体が目的化しやすく、単に職場をきれいにするためと勘違いされることがあります。

5S活動の本当の目的は「生産性向上のための業務効率化」です。簡単に説明すると、「仕事や自分のしたいことを円滑に進めるための環境づくり」です。

5S活動を行うことで、無駄を省き、自分の作業を円滑に進めること、効率化ができることに気づきます。そして、改善活動の第一歩を学び改善活動の大切さを少しは感じられることでしょう。

私は以前、「改善活動のプロジェクト」リーダーをしていました。5S活動を徹底することで、職場の改善活動に対する意識を変化をさせることに成功し業務の効率化を達成しました。

5S活動そのものはあくまでも手段であり、本来の目的は常に職場や身の回りの改善を行うことにあります。

それでは、「5S」とはいったい何でしょうか。次に詳しく説明します。

5Sとは 「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」

5S基本の図解。「整理・整頓・清掃・清潔・躾」
図解:5S

改善活動(業務効率化)の方法に5S活動と呼ばれるものがあります。

<5S活動の「5S」とは>
「整理(Seiri)」
「整頓(Seiton)」
「清掃(Seisou)」
「清潔(Seiketsu)」
「躾(しつけ)(Shitsuke)」
の頭文字の ”S” を取ったものをいいます。

5S活動の 「整理 Seiri」

「いらないもの」を捨てること

必要なものと不要なものを判断し、不要なものは処分し、あるべき場所に片付けたりします。必要なものだけが常に“ある“状態を作ります。

<想像してみてください>
自分の部屋の大掃除をするときは何から始めますか?散乱した部屋の物を「いるもの」と「いらないもの」に分けるところから始めると思います。

今は断捨離が流行っていますが、断捨離も5Sの「整理」に似ています。

「いらないもの」を捨てることが重要です。

5S活動の 「整頓 Seiton」

必要なものをいつでも取り出せるようにすること

「いるもの」の所定位置を決め、すべてのものが常に所定位置に置かれるように徹底します。ものを配置する位置は、使いやすい場所を選ぶことが大切です。

<想像してみてください>
何かを使おうと思ったときに、それが近くになく探さなければならない状況を。考えただけでストレスではないでしょうか。

使いたいものが見つからず、探す時間がもったいないと思いませんか。

決まったものを決まった場所に置き、使いたいときにすぐ使えるようにすることが重要です。

5S活動の 「清掃 Seisou」

常に掃除をして職場をきれいにすること

職場や身の回りを常に掃除をしてきれいにします。ゴミを掃除するというだけではなく、整理、整頓された状態を維持していくことです。

<想像してみてください>
自分の部屋や身の回りが、汚いよりきれいな方がいいですよね。帰宅して部屋が汚いと、一気にやる気がなくなりませんか。

また、割れ窓理論というものがあります。
「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」反対に「割れた窓をすぐに修理すれば、他の窓が割られる確率は低くなる」という説を唱えた理論です。

割れ窓理論から、常に清掃することは重要であることがわかります。

5S活動の 「清潔 Seiketsu」

整理・整頓・清掃をした状態を常に保つこと

職場や身の回りの整理・整頓・清掃が正しく行われ、常にきれいな状態が保たれていることを言います。

<想像してみてください>
不要なものがなくなり、使いやすい場所に配置され、きれいな状態ができたとしても、数日して元に戻ってしまっては悲しくなりませんか。

いつ誰が見ても、誰が使っても不快感を与えぬようにきれいに保っていることが重要です。

身の回りがきれいだと汚すのが申し訳ない気持ちになり、きれいな状態を維持しようとする意識が自然とはたらきます。

5S活動の 「躾(しつけ) Shitsuke」

決められた手順やルールを守る習慣をつけること

職場や身の回りを常にきれいに使うよう、習慣づけるための教育や指導、仕組み作りのことを言います。

自宅であれ職場であれ、そこにいる人が全員で5S活動を行わなければ効果は少なくなってしまいます。そこにいる人が全員で、というのが重要なポイントです。

<想像してみてください>
あなたが「いらないもの」を処分したとしても、他の人が「いらないもの」を持ち込んできては意味がありません。

あなたが、必要なものをいつでも取り出せる状態にしたとしても、他の人が好き勝手な場所に片づけてしまっては、整理する前と同じで、探す手間が増え、ストレスを感じ時間を無駄にしてしまいます。

あなたが、清掃し清潔に保ったとしても、他の人が汚してしまっては、きれいな状態を保つことが難しくなります。

このような状態にならないように全員が5S活動に取り組むために決められた手順やルールを守る習慣をつけることが重要です。

5S活動を行う順番はとても重要

5S順番の図解。
図解:5S順番

5S活動は、整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の順に重要であり、実行する順番も整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)となります。

順番はとても重要なポイントです。

例えば、きれいに清掃を行ったとして、「いらないもの」を処分するなど整理をしたらその部分が汚れていた。「いるもの」を使いやすい位置に動かし整頓したら、その下が汚れていた。

このようなことが起こると、清掃をすることが2度手間となり非効率な状況となります。そのため事前の整理、整頓がとても大切になります。

やらなくてもよかった無駄な作業を省けます。

5S活動の進め方|5S活動の段階的なステップを踏んでいくことが大切

工場の5S活動イメージ写真
出典:photoAC 工場の5S活動イメージ写真

5Sは製造業のみならず、さまざまな領域で導入されています。

従業員に浸透させていくためは、5S活動の段階的なステップを踏んでいくことが大切です。まずは「体制づくり」からスタートして、「目標設定」や「プロセスの改善」を行ったうえで、「チェックリストによる見える化」を図っていきます。

製造業を例にみていきましょう。

体制づくりと5Sを理解してもらう

5S活動を始めるには最初に5Sプロジェクトを設置してプロジェクトリーダーを決めます。5Sを推進するための体制づくりを行います。改善ボードや資料を用意して、5S活動の目的や方針、体制などの周知や、進捗状況の共有をおこないます。

5Sでは「整理」で、散乱した工場のものや工具台車の工具を「いるもの」と「いらないもの」に分けるところから始めますが、「何かあったときに役立つから」という考えで何でも保存してしまっては改善が進みません「整理」における「いるもの」の基準などを明確にして、5S活動の進め方についての理解していくことが大切です。

活動の状態やレベルに応じた目標設定をおこなう

製造業の5Sとして1番簡単な目標設定は、「職場環境をスッキリさせる」があります。

5S活動に取り組んだことのない会社は、工場の中は一見綺麗にしているように見えても、整理・整頓が徹底されていなかったり、床が汚れていたりするものです。とくに、各個人で身のまわりの整理整頓が行われているため、「躾」の部分が疎かになっているケースがあります。

目標とする状態は、整理・整頓が徹底的にされており、床や通路などは清掃が行きとどいている状態です。見た目もスッキリ、気分もさわやかといったレベルが保たれている状態です。

プロセスの改善は「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の順番でおこなう

5S活動をスタートした後は、「現状のやり方」に対して、改善案の計画・実行・評価・改善を行い、「新たなやり方」に変更していくことが必要です。たとえば、「整頓」で工具や部品、掃除道具を定位置化するため、道具や部品の収納場所に同じ色のシールを貼ったところ、わかりにくくて混乱を招いた場合には、収納場所を固定するような措置、改善案を考えます。

プロセスの改善は、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の順番に行うと、スムーズに進めやすくなります。

改善案の計画・実行・評価・改善は、PDCAといいます。
PDCAとは、
「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」のそれぞれの頭文字を取ったもの。企業の業務改善や業務効率化、それによって生産性向上を図るための考え方です。

チェックシートによる見える化

5S活動の形が決まったら、チェックシートによる見える化をおこないます。チェックリストを作成し、どのレベルを求めるのか基準を明確化するのです。

確認する人の経験や力量によってばらつきが出るおそれがあります。確認する人の経験や力量に関係なく、一定のレベルで5Sの達成・維持の状態ができるようにするのが5Sチェックシート(5Sチェックリスト)です。

どのように維持されているかを確認ことが重要です。

まとめ 5Sを意識して業務を効率化をしていきましょう

整理整頓されたデスク
出典:O-DAN 整頓されたデスク

いかがでしたか。今回は「5S活動」の意味と目的について説明しました。

5S活動の本当の目的は、「仕事や自分のしたいことを円滑に進めるための環境づくり」であると説明しました。5S活動に取り組むことによって、作業や業務効率の向上(時短)、職場や身の回りの快適な環境の維持に繋がることはもちろんですが、作業や業務に真摯に取り組む意識を育てることができます。

5S活動は「意識改革のツール」といっても過言ではありません。身近なところでは、断捨離も1つの改善活動で時短に結びつきます。まずは身近なところから。

身の回りの「いらないもの」と「いるもの」を分けてみましょう。意外に「いらないもの」が多いことに気づきますよ。もう1つの時短と業務効率化につながる「5W2H」については下の記事から。

以上です。

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